「津波ハザードマップ」を参考に、津波による浸水のおそれのある場所をあらかじめ把握しておきましょう。
また、いざという時に避難する高台はどこか、どのルートで避難したらよいか、事前に確認しておきましょう。
津波からの避難は「より高い場所」を目指すことが基本ですが、様々な理由から難しい場合もあります。
市町村長は、津波の到達時間までに避難対象地域の外に避難することが困難な地域の避難者や逃げ遅れた避難者が緊急に避難するために、避難対象地域内の公共施設又は民間施設を「津波避難ビル」に指定します。津波ハザードマップやホームページなどで確認しておきましょう。
●耐震性を有した鉄筋コンクリート又は鉄骨鉄筋コンクリート構造であること
●原則として、津波の想定浸水深相当階の2階上以上
(例:想定される浸水深が2mの場合は3階以上、3mの場合は4階以上)
●海岸に直接面していないこと
●進入口への円滑な誘導が可能であること
さらに、次の要件を備えていることが望ましい
●避難路等に面していること
●夜間照明や情報機器が備わっていること
●外部から避難が可能な階段があること など
総務省消防庁では、津波に関する統一的な標識を定めていますので、しっかり覚えておきましょう。
「地震が起きた場合、津波が来襲する危険のある地域」を表しています。
「津波に対しての安全な避難場所(津波避難ビル)の情報」を表しています。
「津波に対して安全な避難場所(高台)の情報」を表しています。
http://www.gis.pref.okayama.jp/bousai/
○県内各市町村のハザードマップ一覧が確認できます。
○郵便番号、住所または地図上から災害ごとの危険度情報を確認できます。
情報を入手するには、こちらの「防災情報の入手方法」の項目をご覧ください。
・震源が陸地に近いと津波警報が津波の襲来に間に合わないことがあります。「揺れたら避難」を徹底しましょう。
・津波は沿岸の地形などの影響により局所的に予想より高くなる場合があります。 より高い場所を目指して避難しましょう。
「避難行動」は自然災害から「命を守るための行動」
「岩手県釜石市の津波防災教育」より
「相手は自然であり、到達時間や高さ等、人間の想定どおりの津波が来るとは限らない」
→津波浸水区域を示したハザードマップ等の情報を鵜呑みにしないこと
「そのときできることに全力を注ぐ。少しでも早く、少しでも高い場所に避難する」
→指定された避難場所だからと安心せず、もっと安全な場所に行けるのであればそこを目指して避難し続けること
「いざというとき、人間は自分から進んで避難しようとしない傾向がある」
→「まずは自分が率先して避難する」そういう心の準備をしておく。誰かが避難している姿が、周りの人々の避難を促し、多くの命を救うことにつながる